死にぞこないの唄

一度死にかけて帰ってきました。

失敗した留学

こんにちは、呉田・アングリー・美歌です。

私は学生時代に半年間ですが、フランスに留学していた時期があります。

一言で言えば失敗しました。

フランス語能力の低さと、コミュ力の低さが相俟って、友達がほぼゼロ。

同じ学校からの交換留学生の知り合いもいましたが、私は上手く「助けて」とも言えなかったし、頼ったら頼りすぎる傾向があるので、今思えば彼らとでも仲良くしていればよかったのですが、それもできませんでした。

それから色々あって、眠れなくなり、私が滞在していたのはリヨンという都市でしたが、パリに行く機会があったので、ガイドブックに書いてあった日本人の精神科医がいる病院のリストを頼りに、とある精神病院に行きました。

そこには日本人の先生はいなかったのですが、眠れない日々が続いていたためか、ヤバい見た目をしていたのでしょう。「You look anxious」と言われ、そこに入院することになりました。

それから2・3日して日本人の精神科医が来たのですが、その先生の前で卒倒して、

「疲れてるんだから帰りなさい」

と言われました。

私は帰りたくなかったのですが、先生に

「気持ちは分かるけど、ここで保険を使って帰らなかったら、100万くらい飛ぶよ」

と言われて、怖くなったので帰ることになりました。

その時の屈辱感ときたらなかったです。

よく、留学した人の話では、

「こんな大変なこともあったけど、私は一回り成長できました」

というような成功談ばかりで、自分もそうなれるんだとばかり思っていましたが、それは私には起こらなかったんですから。

でも、今思えば、失敗してよかった、とも思えます。

もし、何の屈辱感も感じずに、留学に成功していたら、私は鼻持ちのならない人間になっていたと思います。

留学する人は、大抵それなりに自分の外国語力に自信のある人です。ですが、実際に留学したら、人が何を言ってるか解らない、解ったとしても何と答えればいいか解らない、口と耳に蓋をされたような状況に陥るのです。その時に、鼻を圧し折られるのです。少なくとも、私はそうでした。

大して使うことの機会のない外国語に自信を持ち、喋れない人を見下すことの馬鹿らしさ。それをまざまざと思い知らされたのです。

それを知ることができただけでも、私は留学し、それに失敗した価値はあると思います。

失敗から学ぶ、というのは余り好きな言い方ではありませんが、少なくとも、それができたのはいいことだったと思いたいです。