死にぞこないの唄

一度死にかけて帰ってきました。

入院日記

*入院していた時に書いた日記です。その日その日あったことをダラダラと書いたものですので、細かい突っ込みはご遠慮ください。

8月2日の夜、私は自殺企図した。

少し鬱状態の時に「もっと頑張らないと」「人生詰みかけてる」と言われ、「死にたい」と言ったら、「現実逃避でずっと死にたいと思ってたら生き地獄だよ」と言われ、生きても地獄、死んでも地獄なら、死ねばいいと思うようになった。

ちょうどその時、病院に行ったが、前の担当だった医師が辞め、新しく赴任する医師が担当になるはずだったが、諸事情によりまだ赴任していなかったので、代理の医師に。その医師に「死にたい、辛い」と言ったら、ただキーボードを叩いているだけで、こっちの顔も見ず、何も言わず、「じゃ、お薬ね。もう行っていいですよ」と言われただけだった。「死んではいけない」と言われても自殺していたかもしれないが、医者にすら心配されない人間なんだと思ったら悲しくなり、自殺の医師が固まる。帰りに酒を買い、それで大量の睡眠薬を流し込み、バスタブに横たわり、水を貯めながら意識を失った。

昔読んだ小説に「睡眠薬を飲み、バスタブに水を貯め自殺した」というエピソードがあったので、それなら意識のない間にそう苦しまずに死ねると思い、その方法で自殺しようとしたのだった。

まるでテレビの画面が真っ暗になるように目の前が真っ暗になった。

途中、鼻の奥に痛みを感じたが、それ以外には何もなく、目が覚めるまでは一瞬だった。気が付けばベッドに横たわり、見知らぬ天井を見上げていた。少し暗く、暫くしたら電気がついて、母が来た。母は「ごめんね」と言った。私も何か言ったが、覚えていない。多分、私も「ごめんね」だったと思う。丸1日意識がなかったという。「ああ、生きてたんだな」と意識がはっきりした時に、それだけ思った。悲しくも悔しくもなんともなかった。

それから精神科の医師や看護師に自殺の理由を話し、歯を磨き、導尿されていた管を抜き、用を足し、服を着て、別な病院に行った。兄が来てくれて病院へ連れて行ってくれた。仕事を休んできてくれたのだろう。申し訳なかった。

病院は通院している病院だった。話を聞いてくれたのはあの医師ではなかった。結構長く話を聞いてくれたし、優しい先生だった。母や兄が準備をしてくれていたので、私はただ入院するだけでよかった。前にも3度ほど入院したが、その時は任意入院で開放病棟だったが、今回は医療保護入院で、閉鎖病棟だった。まあ、事情が事情なので仕方ないな、と思った。入院する際に荷物を調べられた。刃物が持ち込めないことは知っていたが、ベルトも持ち込めないのは少し驚いたけれど、考えれば理由は解った。iPhoneが持ち込めないのが辛かった。

それから色々説明され、病室に。4人部屋だった。

母と兄が帰った後、ボーっとしていた。薬のせいもあるだろう。せめて感情だけでも死んでくれればよかったのに、「自分は色んな人に迷惑をかける要らない人間」という思いが止まらず、泣いた。

「死にたい」という気持ちはないが、「生きるのが辛い」という気持ちはなくならなかった。

夕食を食べた後はひたすらボーっとして、消灯まで待ち、寝た。

でも、2時くらいに目が覚め、またボーっとしながら朝を待った。

よく、臨死体験などで死者に会い「まだ来るな」と言われ引き返したら生き返った、というのがあるが、私は父にも大好きだった母方の祖父にも会わなかった。ただ真っ暗だった。