死にぞこないの唄

一度死にかけて帰ってきました。

美女の傲慢 ブスの僻み

一月にツイッターで流れてきたツイートを話題にしたいと思います。

当該ツイートは鍵かけられたらしく見れなくなっていたので、転載サイトからの転載で。

 

KABAちゃんが何かの番組で男性に見た目でからかわれてピエロ的な返事で場を持たせた時に小池栄子さんがキリッと「そんな事言わないでいいのに。こんなに綺麗にしてるのに」と男性を睨んで言ってたのも覚えててそれ以来栄子を偉そうと叩く声を目にすると「違うんだ…栄子は違うんだ」ってなりますね

 

これ、一見いい話に見えますが、私は違和感を覚えました。

それを考えていましたが結論が出ました。

これが、一見「KABAちゃんを庇ういい人の小池栄子」に見えるけれど、実はそうでないのではないか? と思ったからです。

なぜなら、この小池栄子の発言に「そんなこと言って可哀想」という、相手を見下した感情が含まれているような気がするからです。

勿論、小池栄子に悪意はないでしょう。純粋な正義感からでしょう。でも、この発言の後に「可哀想」と入れても違和感はないですよね?

この時のKABAちゃんが性転換をした後か前かは知りませんが、後であり、KABAちゃんが「男だったなんて信じられない!」と言えるくらい綺麗、まあ、少なくとも「女性らしい」容姿をしていたら、小池栄子はこんなことを言ったでしょうか? まあ、もし「女性よりも女性らしい容姿」をしていたらからかわれることも最初からないでしょうが。

誰かを庇ったり優しくできるのはその人より優れていると思っている時、というのが私の持論ですので、小池栄子のこの発言は、「少なくともKABAちゃんより私は綺麗(OR 女性らしい)」という、無意識の優越からくるものではないか、と私は推測します。

私が言われて傷ついたりムカついた発言で

「女の子は頑張れば綺麗になれるよ。あなただって」

というものがありました。

これは自分より綺麗な人には絶対に言いません。私のことを「自分よりブス」だと思っているから言えるのです。本人は「ブスを励ましてやった」といい気持ちかもしれませんが、そんな上から目線の優しさがどれほどブスを傷つけているのか解っていないのですから、その無神経さには呆れるしかありません。

頑張れば綺麗になる。それはその通りです。ですがそれは飽くまで「当社比」でしかなく、他の人と比べてではありません。男性だってそうでしょうが、女性は美醜という自分の意思の関係ない分野で勝手にヒエラルキーを作られ、「美のカースト制」とでも言うべき身分制度に叩き込まれる。それを突破したくても限界があります。たまたま美人に産まれるかブスに産まれるかだけで、その後の人生が大きく変わるのです。努力ではどうにもできない大きな壁があるのです。

私の風体を知っている人からすれば、お前が人の容姿をあれこれ言うな、と言われるでしょうが、KABAちゃんは「綺麗」「美人」でしょうか? 不細工だとは言いませんが、フェミニンで中性的な男性としてはイケていたかもしれませんが、女性として見るとなると「うーん」という感じではないでしょうか。整形したりエステに行ったり、美にかける努力はすごいと思うし、私のような堕落したブスにはできないくらいのことですので、そこは尊敬しますが、やはり元が男性であるだけに美女になるには限界があるでしょう。

無論、LGBTの人だけではなく、人の容姿を貶すことで笑いを生む風潮はあまりよろしくないでしょう。しかし、綺麗でないものを無理やり綺麗といい、腫物に触るような態度で接するのもいかがなものでしょうか。たとえ仲が良くても無暗に容姿を品評するのはよくないですが、全くそのことに触れないのも辛いものがあります。

小池栄子はたまたま容色に恵まれ、更にKABAちゃんがなりたい「女性らしい容姿」をしています。KABAちゃんは女性らしい女性でいたいのに、たまたま男に産まれただけでそれができなかったし、今も難しい。でも、それでも頑張ってなりたい自分になろうとしている。その努力ははたから見たら滑稽。それは自分でも解ってる。でも、頑張って綺麗になりたい。それを、たまたま女に生まれたまたま美人に産まれただけの女性に上から目線で「頑張ってるね」「可哀想」と言われる屈辱。

このツイートを「いいこと言ってんなー小池栄子!」という気分でリツイートしたりイイネを押した人たち、特に女性で、無意識の内にKABAちゃんを見下してはいなかったでしょうか? 「KABAちゃんがなりたくてもなれない女性らしい女性」の自分に優越感を抱いていなかったでしょうか?

私はKABAちゃんの容姿をからかった男性たちよりも、小池栄子のように無意識の優越感からくる、一見いいこと言ってるように見えるけれど実はそうでもない、ということのほうに警戒心を抱きます。こんな風に小池栄子から庇われた時のKABAちゃんの気持ちは、KABAちゃんにしか解りませんが、どんなものだったのか。

私の容姿を婉曲に貶してくる奴らにも傷ついたり腹が立ちましたが、

「呉田さん全然ブスじゃないよ! 可愛いよ!」

と必死に言われ、そっちのほうがよっぽど傷ついた経験がある人間からしたら、この小池栄子の発言は見過ごせない物があります。